こんにちは。2年漕手の梶谷知歩です。
少し前のことになりますが、戸田にベルギー代表のMilan選手が訪れ、東大漕艇部と合同練習をする機会がありました。その様子のブログは、こちらです⤵︎ ︎
ぜひ読んでください。
さて、上のブログを読んだ方は、エイトに全く関わっていない私から、なぜ再び合同練習の話題が出てくるのか、疑問に思うかもしれません。実は、合同練習の裏で、私はMilan選手のお母様とダブルに乗らせていただきました。滅多にないことなので、この場を借りて、忘れないうちにその日のことをメモしておきます。興味の湧いた方は、ご覧ください。
このブログに興味は湧かなくても、上のブログは読んでください。
その日、梶谷は、いつも通り、朝起きて練習をしていました。このときは、「男子部の今日の練習は、外国から来た方とエイトに乗るらしいぞ。楽しそうだな。」くらいの感覚で、練習も終わりかけの頃。エイトをポンドで見かけました。Milan選手は、とってもかっこよかったです。
練習後の疲労感の中、朝ごはんを食べ終わり、お皿を洗っていました。そろそろ学校に行くか行かないかの葛藤をし始めた頃、同期の神山が話しかけてきました。
「梶谷、今日、2限ある?」
「あるけど、どうしたの?」
「ちょっと、Milanのお母さんが乗りたいって言ってるんだけど、さすがにシングルはあれだから、一緒に乗ってくんない?」
「あー、おっけー、乗るよ」
こうして、Milan選手のお母様と乗艇することになりました。梶谷は、どうしても外せない予定がない限り、深く考えずに、提案や頼まれごとには全て乗っかるタイプのようです。
出艇までの間、なんとか笑顔で英単語を口にしていました。梶谷の英語力を見透かしたお母様は、ゆっくり、はっきりとした英語で話しかけてくれました。優しい。
神山は私よりも英語が喋れるので、神山にも助けてもらいながら、お母様がストローク、梶谷がバウで、漕ぎ始めました。

ダブルは、シングルスカルのように自分の動きがそのまま船の動きに反映されるわけではなく、また、ペアほど相手に頼っているわけでもありません。2人の漕ぎが合わなくても、漕ぐこと自体はできますが、違和感を感じます。その分、2人が合うと自分だけでは体感できない速さで、気持ちよく漕げます。そんなダブルを、いろいろな人と乗ってきましたが、人によって感じるものが違い、とても面白いです。
お母様の漕ぎは、想像以上に力強かったです。その力強さを感じながら、気持ちよく漕いでいたところ、梶谷の頭の中にはある疑問が浮かんできました。
「なんと言ったら、止まってくれるんだろう。」
とりあえず、「ストップ」と言ったら、止まってくれました。
転回中も、お母様は優しく話しかけてくれ、梶谷の拙い英語に耳を傾けてくれました。
「ここから大学まではどれくらいかかるの?」
「ボートを初めてどれくらいなの?」
「大学では、何を学んでいるの?」
などなど、他愛もない会話をして、終始和やかな雰囲気でした。
そんな雰囲気の中、お互いの出身地の話になりました。梶谷は、北海道出身なのですが、ボート競技をしているとなかなか帰省するタイミングがありません。
「次はいつ帰れるの?」
と、お母様。
「お正月には帰るよ。久しぶりだから、とっても楽しみ。」
「あら、そうなの。」
このときの、お母様の笑顔が、乗艇中で一番柔らかったように見えました。
こうして、乗艇は無事に終わりました。
その後、エイトはビデオセッションの時間でした。お母様は、Milan選手の隣に座ります。せっかくなので、梶谷もお母様の近くにいました。
ビデオセッションでMilan選手が話すたびに、お母様は必ずMilan選手に目線を向けます。そして、話終わると、「私の息子、可愛いでしょ」と言わんばかりに、梶谷の方を向いて微笑んでくれました。お母様のその姿が、本当に可愛い。
東大漕艇部では、選手の練習後の食事をマネージャーさんが用意してくれますが、Milan選手の食事は、お母様が作っているそうです。Milan選手は背が高いですが、軽量級なので、レースシーズンはお母様もヒヤヒヤしているそうです。短い時間のセッションでしたが、お母様の愛情が十分に伝わってきました。さいごに、お互いに感謝の気持ちを伝え、お母様とMilan選手は帰りました。
私の当日の記憶は、こんな感じです。
拙い英語でも、ボートを通じて、コミュニケーションはある程度取れることを学びました。ただ、もう少し、普段から英語を使った方が良さそうです。また、親が子を想う気持ちも国を問わないんだな、と感じました。
とにかく、当日、急に決まったことでしたが、お母様とダブルに乗ることができてよかったです。ありがとうございました!
少し前のことになりますが、戸田にベルギー代表のMilan選手が訪れ、東大漕艇部と合同練習をする機会がありました。その様子のブログは、こちらです⤵︎ ︎
ぜひ読んでください。
さて、上のブログを読んだ方は、エイトに全く関わっていない私から、なぜ再び合同練習の話題が出てくるのか、疑問に思うかもしれません。実は、合同練習の裏で、私はMilan選手のお母様とダブルに乗らせていただきました。滅多にないことなので、この場を借りて、忘れないうちにその日のことをメモしておきます。興味の湧いた方は、ご覧ください。
このブログに興味は湧かなくても、上のブログは読んでください。
その日、梶谷は、いつも通り、朝起きて練習をしていました。このときは、「男子部の今日の練習は、外国から来た方とエイトに乗るらしいぞ。楽しそうだな。」くらいの感覚で、練習も終わりかけの頃。エイトをポンドで見かけました。Milan選手は、とってもかっこよかったです。
練習後の疲労感の中、朝ごはんを食べ終わり、お皿を洗っていました。そろそろ学校に行くか行かないかの葛藤をし始めた頃、同期の神山が話しかけてきました。
「梶谷、今日、2限ある?」
「あるけど、どうしたの?」
「ちょっと、Milanのお母さんが乗りたいって言ってるんだけど、さすがにシングルはあれだから、一緒に乗ってくんない?」
「あー、おっけー、乗るよ」
こうして、Milan選手のお母様と乗艇することになりました。梶谷は、どうしても外せない予定がない限り、深く考えずに、提案や頼まれごとには全て乗っかるタイプのようです。
出艇までの間、なんとか笑顔で英単語を口にしていました。梶谷の英語力を見透かしたお母様は、ゆっくり、はっきりとした英語で話しかけてくれました。優しい。
神山は私よりも英語が喋れるので、神山にも助けてもらいながら、お母様がストローク、梶谷がバウで、漕ぎ始めました。

ダブルは、シングルスカルのように自分の動きがそのまま船の動きに反映されるわけではなく、また、ペアほど相手に頼っているわけでもありません。2人の漕ぎが合わなくても、漕ぐこと自体はできますが、違和感を感じます。その分、2人が合うと自分だけでは体感できない速さで、気持ちよく漕げます。そんなダブルを、いろいろな人と乗ってきましたが、人によって感じるものが違い、とても面白いです。
お母様の漕ぎは、想像以上に力強かったです。その力強さを感じながら、気持ちよく漕いでいたところ、梶谷の頭の中にはある疑問が浮かんできました。
「なんと言ったら、止まってくれるんだろう。」
とりあえず、「ストップ」と言ったら、止まってくれました。
転回中も、お母様は優しく話しかけてくれ、梶谷の拙い英語に耳を傾けてくれました。
「ここから大学まではどれくらいかかるの?」
「ボートを初めてどれくらいなの?」
「大学では、何を学んでいるの?」
などなど、他愛もない会話をして、終始和やかな雰囲気でした。
そんな雰囲気の中、お互いの出身地の話になりました。梶谷は、北海道出身なのですが、ボート競技をしているとなかなか帰省するタイミングがありません。
「次はいつ帰れるの?」
と、お母様。
「お正月には帰るよ。久しぶりだから、とっても楽しみ。」
「あら、そうなの。」
このときの、お母様の笑顔が、乗艇中で一番柔らかったように見えました。
こうして、乗艇は無事に終わりました。
その後、エイトはビデオセッションの時間でした。お母様は、Milan選手の隣に座ります。せっかくなので、梶谷もお母様の近くにいました。
ビデオセッションでMilan選手が話すたびに、お母様は必ずMilan選手に目線を向けます。そして、話終わると、「私の息子、可愛いでしょ」と言わんばかりに、梶谷の方を向いて微笑んでくれました。お母様のその姿が、本当に可愛い。
東大漕艇部では、選手の練習後の食事をマネージャーさんが用意してくれますが、Milan選手の食事は、お母様が作っているそうです。Milan選手は背が高いですが、軽量級なので、レースシーズンはお母様もヒヤヒヤしているそうです。短い時間のセッションでしたが、お母様の愛情が十分に伝わってきました。さいごに、お互いに感謝の気持ちを伝え、お母様とMilan選手は帰りました。
私の当日の記憶は、こんな感じです。
拙い英語でも、ボートを通じて、コミュニケーションはある程度取れることを学びました。ただ、もう少し、普段から英語を使った方が良さそうです。また、親が子を想う気持ちも国を問わないんだな、と感じました。
とにかく、当日、急に決まったことでしたが、お母様とダブルに乗ることができてよかったです。ありがとうございました!